リバネス大阪インターン生のブログ

リバネス大阪のインターン生が気ままに文章を綴っていきます。

Interview with Interns (第1回:「なっちゃん」

12月からインターンに加わり、いつも明るく元気いっぱいのなっちゃんこと萩原奈津美さん(関西学院大学D1)。そんな彼女のことをもっと知りたいとインタビューしてみました。

 

*女性研究者の生き様が知りたい!

 まず、今興味のあることを尋ねると、幹細胞と女性研究者のキャリア、とのこと。中でも特に女性研究者のキャリアについては学部生のころからずっと関心があり、色々なエピソードを当時を振り返りながら語ってくれました。

4回生の頃から参加し始めた、大学の男女共同参画推進支援室が主催するキャリアフォーラムで、様々なバックグラウンドを持つ女性研究者達と、ライフキャリアについて直接意見を交わすことができたそうです。彼女たちの体験談を聞くうちに自分の将来についても真剣に考えるようになったのだとか。こういう機会があることを周りの学生達にもぜひ知ってもらいたいと思いM1からは実行委員会に入ることに。事前の打ち合わせや当日の司会進行を通して、講演者の方とより近くで接するうちに、幅広い分野の研究者とのつながりが持てたそう。それだけでもその主体性に尊敬ですが、修士が終わるころ、いつか家庭を持っても本当に研究を続けられるのか、という漠然とした疑問を解消するために、まさに今、子育て中の研究者の方に生の話を聞きたい、と他大学の教授にアポをとり、足を運んだこともあるとか。やはりなっちゃん行動力がありますね。

*メンターとの出会い

そんな時に、運命の出会いが。あるフォーラムに遅れて来た、どこのだれとも知らない女性研究者の方に何か魅かれるものを感じ、直感的にこの人と話してみたい!と思ったそう。後の話で、なんと彼女は企業から修士に入り直し、その後のアメリカ留学中に出産、現在は4人も子供を育てる頼もしい女性研究者ということがわかりました。その方は見ず知らずの一学生であるなっちゃんの話を聞くために、フォーラム後の懇親会には出席せず、スタバで3時間も話をしてくれたそうです。成功体験だけではなく、壁にぶち当たったとき、それをどう乗り越えていったのか、アメリカでの研究と子育て奮闘記を交えての体験談は、今後の生き方に影響するようなものばかりだったとか。その結果、その女性研究者はなっちゃんにとって大尊敬するメンターとなりました。あるとき、博士進学に対する自信のなさを口にすると、その人は「研究者の向き不向きは抑えきれない気持ちがその人にあるかどうかです」と一言。この言葉が決め手になりました。「ふり返るときっと心の中では博士にいくと決まっていたのかもしれない。でもあと一歩勇気が持てない私の背中を、ポンッと押してくれるきっかけがほしかったんだろうな。」

 こう語るなっちゃんは、ドクター進学や将来に対して真剣に向き合い、悩みに悩んだからこそ、そこから救い出し道を拓いてくれる人に出会えたのでしょう。そういえば、百目木さんの結婚お祝いメッセージで、なっちゃんにとっての幸せは「出会い」でしたね。

 「私自身は普通の人間で特に秀でた部分はなんにもないのだけれど、本当にありがたいことに人との出会いには恵まれていると思う。もしかしたら良い人を嗅ぎ分ける能力だけはあるのかも笑」

 アクティブに動き、たくさんの人と出会って話を聞いてきたなっちゃんの言葉にはなるほど、とうなずけます。

リバネスとの遭遇

リバネスとの出会いもまた偶然だったそうです。スタッフとして参加した関西4私大生命科学シンポジウムにリバネスCOOの高橋修一郎さんが出席されており、そこで初めてリバネスを知ったとのこと。話を聞いているうちに、こんな人がいる会社はきっとおもしろいんだろうな、話を聞いてみたいなと感じたそうですが、その後の夕食会では修一郎さんの周りには常に人だかりができていてなかなか話すタイミングがありませんでした。しかし、会の終了間際、たまたまひとりになった修一郎さんを見かけ、よしっと勇気を出して、「博士の就職先が少ないとは本当なんですか?」と話しかけてみました。それがきっかけとなり、リバネスインターンを紹介されたのだそうです。もしその時話しかけていなかったら、なっちゃんと私の出会いもなかったのかと思うと、人との巡りあわせとは不思議でかつ貴重なものだとしみじみ。そう思うと同時に、なっちゃんの行動力から、「一つ一つの瞬間がチャンス。それを掴み取ることでその後が大きく変わってゆくのだ」とも気づきます。

リバネスでは、将来アカデミックか企業のどちらに自分の本当にやりたいことがあるのか見極めるために、これまで出会わなかった企業の考え方に触れたいとのこと。「まずは特化せずに色々やってみて、自分はどう感じどう動くのか試してみたい」と熱意を込めて語ってくれました。そしていつもの笑顔で、「今まで人との出会いで道を決めてきたから、これからも人との出会いがこれ!っていう決め手になるんちゃうかな」と。いっぱい悩んで考えて自分の足で動いたからこそ多くの出会いを経験できたなっちゃんには、これからも素敵な出会いがたくさん訪れるはず。その出会いやきっかけをリバネスでこれから一緒に育んでいきたいな。

 

文・そがちゃん(曽賀薫